全日本ロードレース 第4戦 in SUGO レースレポート-後編-

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カテゴリ: 2010年レースレポート 0 件のコメント

2010年8月29日、宮城県のスポーツランドSUGOにて、MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦「SUPERBIKE RACE in SUGO」が開催された。

■大会名称 2010全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦SUGO大会
■カテゴリ J-GP3クラス
■開催日 予選:8月28日(土)、決勝:8月29日(日)
■開催場所 スポーツランドSUGO(3.7375km)
■天候 晴れ
■観客数 12,850人(2日間合計)
■周回数 18周 ■出走台数 29台 ■完走台数 24台
■PP 山本剛大(HONDA / 1分35秒830)
■FL 山本剛大(HONDA / 1分35秒830)

決勝日、ウォーミングアップランは早朝8時過ぎから始まった。

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マシンに少しトラブルが出て、コースオープンの時間が迫る中、調整が続けられる。
ライダーにとって気がはやる一時を強いられる。野左根選手は焦りを出さないよう、懸命に自分自身の気持ちをコントロールする。

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しばらくの後、マシンの準備が整い、野左根選手はコースへと向った。しかし、今一つ思ったようにマシンが動かないようだ。
途中、ピットインに入りセッティングを進めていくが、朝のプラクティスはわずか15分しかなく、あっという間に時間切れとなってしまう。

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戻って来てマシンを見つめる野左根選手の表情は少し暗い。阿部監督、チーフメカと共にミーティングを重ね、さらに良い方向へと進めるための模索を続ける。

今回の予選結果を見ると、夏の間にユースのライダー達が大きく力をつけてきたことがありありとしている。
ポールシッターにTeam NOBBYの山本剛大選手、2番手に18 GARAGE RACING TEAMの大久保光選手、3番手にチームテック2の篠崎佐助選手、そして4番手にウェビックチームノリックヤマハの野左根航汰選手、5番手にracing sayamaの森俊也選手とずらりとユースの選手が続くオーダーだ。なんと、今回は10番手スタートのゼッケンナンバー1を付ける大ベテラン菊池選手の前に、8名もの10代のライダーが肩を並べているのだ!J-GP3クラスは、もはや若手vsベテランの戦いではなく、切磋琢磨していく若手同士のぶつかり合いがメインのバトルになっている。

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午前10時過ぎ、いよいよ決勝レースへ向かう時がきた。あとは真っ直ぐ前を見て走るしかない。
グリッドから手を振りファンに応える野左根選手。全日本ロードレースのPRアドバイザーとして活躍する中野真矢さんも応援の声をかけてくれた。

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中野さん自身がポケバイから、ミニバイク、全日本を経て、そして世界にまで昇りつめた経歴を持つだけあり、いつもユースのライダー達の成長を温かく見守ってくれている。

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いよいよがシグナル消灯し、スタートの時がきた。18周で戦われるレースのスタートは、大久保選手がホールショットを決める。
その後、トップがリリカAMENA with OUTRUNの中本翔選手に入れ代わるが、トップ集団は大きく膨らみ、ポジション争いはし烈を極める。

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野左根選手はスタートで少しポジションを落とすが、森選手、Projectμ7C HARCの長島哲太選手、同チームの渡辺陽向選手、そして元チームメイトであるTEAM PLUS ONEの山田誓己選手と、各コーナーごとにお互い一歩も譲らないバトルを見せる。
レース序盤、トップから繋がるこの大きな集団な僅差で、各選手とも互角の争いとなっていた。

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レース中盤には、山田選手と抜きつ抜かれつするシーンが何度も見られた。ノリックのもと、チームノリックジュニアとして共に育てられてきた二人だからこそ、お互いの走りを熟知しているし、勝ちにこだわるマインドも強い。

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しかし、8周目にはレースが大きく展開する。トップに山本選手、2番手に大久保選手が単独で抜け出し、3番手に団子状態で菊池選手、篠崎選手、森選手、野左根選手、中本選手、渡辺選手、長島選手、山田選手となだれ込む。

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野左根選手は食い下がらず、12周目には篠崎選手の後ろにまで迫り4番手につけるが、その後、森選手にポジションを奪われじりじりと後退を余儀なくされる。

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最後まで激しい順位争いは続くものの、結局、野左根選手は6位でチェッカーを受けることとなった。

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マシンから降り、心の中の気持ちをストレートに阿部監督に伝える野左根選手。
ヘルメットの中で顔に汗を滲ませながら、すでに次のレースを見据えている野左根選手と阿部監督の瞳からは「絶対、勝つ!」という強い意志が感じられた。

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今後とも、Webike Team Norick YAMAHA 野左根航汰選手への応援をよろしくお願いします。

★さらに沢山のフォトは、「Webike ギャラリー」でご覧頂けます。

★決勝レース正式結果は、MFJオンラインマガジン よりご覧頂けます。

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投稿者: Webike Staff   @   2010年9月10日 0 件のコメント

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